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ひとは幸せなきもちを連れてきてくれる。

でも、ひとは不幸せなきもちも連れてくる。


もちろん。
ひと以外の何かがそれを連れてくる事もある。


物、出来事、形ある何か。

人以外のものによってもたらされる幸せや不幸せは、ある程度自分の意思で起こしたり、回避したり出来る。

おいしいものを食べる事で幸せな気持ちになったり、新しい車に乗る事で充実感を得たり、保険に入る事で不安要素を減らしてみたり。

他人抜きに、自分だけの振る舞いである程度なんとか出来ちゃう。
出来ちゃうから。
自分の人生をよりよくするために、ついそれに頼りたくなってしまう。

自分以外の誰かが幸せを運んできてくれなくても、自分の手だけで自己完結できちゃう幸せ。
自分以外の誰かが不幸せを運んできても、それを払いのけられる種類の物質的な幸せ。


そういうもので日々を埋め尽くしてしまえば、この人生の幸せはとても高い次元で安定する。


そんな風に考えてた時期が僕にはあった。
そんなに昔の話じゃない。
わりと最近までそうだった。

だから僕は誰の施しでもない、自分の力だけで得られる幸せを探したし、
誰かが運んでくる不幸せを跳ね返せるだけの強さを獲得しようとした。

こういう考えを間違った考えだとは思わない。
あまり夢のない考え方だけど、実際的で堅実な考えだ。
不都合や不運を嘆き続けてめそめそ不景気撒き散らすよりは幾分マシな考え方だ。
だから僕はそれを掲げたし、それに頼った。


でも、それを覆されてしまう場面がある。
覆してしまう何かに、ふと触れてしまう事がある。


人。


人は運んでくる。
嬉しさを。

どれだけ自分の不都合や不満を並べて、その嬉しさを振り払おうとしても、僕の口元はついにやけてしまう。
嬉しくて。

人ってすごい。

自分だけの努力で着実に積み上げてきた幸せや不幸、それらをぶち壊しにしてしまうだけの威力がある。
人との関わりには。

僕はとても弱い人間だから、いずれまたきっと自分だけで完結できる幸せにすがるような真似をしちゃうだろう。
人は幸せだけじゃなくて、不幸せも連れてくるから。

幸せを連れてきてくれた人。
その人が僕の前からいなくなる。
それだけで僕はどん底まで落ち込める。

そして終わらない関係よりは、終わる関係の方が多い。
そう、然る後の不幸が約束された幸せ。


人との関わりによって得られるそれ。


でも、今は人が運んでくるそれを素直に受け取ろうと思う。
それから感じた事を素直に表現しようと思う。
だって、夏が近い。

夏は好きだ。
多分また何も起こらないままこの夏も終わるんだけど、でもまだ何か起きちゃうんじゃないかって気持ちにさせてくれる。
それが夏だ。

僕のやりたい事が、誰かにとって嬉しいことだったら素敵だ。
僕の歌いたい歌が、誰かの聴きたい歌だったら素敵だ。

僕はやりたい事しかしたくない我が侭な人間だから、
僕は歌いたい歌しか歌いたくない我が侭な人間だから、
それをこそ望んでくれる人がいるだなんて、まるで奇跡みたいな出来事だ。

僕は過去に起きた幾つかの奇跡を知ってる。
確かに知っている。
だからこの夏も無駄な事に全身全霊を注いじゃおうと思う。
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http://www3.uploader.jp/dl/jelly19/jelly19_uljp00014.zip.html


のどがあぼーんしてから声が全然でない
10代の頃に自分で作った歌すらもう満足に歌えないなんて、滑稽な話だ

「歌えるひと」や「歌が分かってる人」は、こんなんもはや歌じゃないっつって笑うんだろな


歌えるから歌うんじゃないよ
歌えなくたって歌ってもいいんだよ
ほらこんな風に

下手糞でしょ
こんな痛いものうpしちゃって恥ずかしいやつだと思うでしょ


でも、本気で歌ってるよ

本気でやってこの程度かって?

本気でやってこの程度だよ

才能や技術が無いやつはやらないほうがいい?

肉体が「それ」に応えてくれないならやらないほうがいい?

本当にそう思う?

俺はそうは思わないよ


下手でも才能なくてもいいじゃんか

歌じゃなくたってなんだっていいよ
やりたい事をやりたいようにやってみればいい

才能とか、技術とか、そんなんじゃなくて、
そんなの無くたって
伝えられる事は多分ある

あなたの思ったこと、感じたこと、やりたいこと、ただ素直に形にしてみればいい


下手でも才能無くても不恰好でも、
場当たりでも、破れかぶれでも、みすぼらしくても、

それでもやろうとしてるあんたの方が、下手だからつって蔑んで見下して笑ってるだけの連中よかよほどいかしてるよ。

「下手糞なあんた」だからこそ伝えられる事があるはずだよ
才能とか、恵まれた環境とか、そういうのを持ってる奴には一生分からない感情

100人中99人があんたを見苦しい馬鹿だって罵っても、
1人本気で見ててくれる人がいればいいじゃんか。
100人の中に見つけてくれる人がいなかったら1000人の前で滑稽に踊って見せればいい。
いつか見つけてくれる人が出てくるよ。
こんな下手糞でどうしょうもない小男ですら見つけてくれる人がいたんだから。

笑いたがる99人の馬鹿に合わせるなよ。
本気で見ててくれる1人と本気で向き合ってみなよ。
無様な人生も案外悪くないって思えるよ。




























俺はやるぜ


何を?


何かを、だ。







































失敗。
失敗はだれにでもある。

わたしもたくさんする。

失敗。

だからわたしは神様のことを恨んだりしない。
ほんのちいさなミス。
よくあること。

神様だって失敗をする。
時として。

だから。


夕焼けの空の色が、
本当の空の色だったら、なんて。

そんな歌が昔あったきがする。
だれの歌かはおぼえてない。

わたしも思う。
もしも、ほんとうに”そう”だったらなあって。

でも、わたしは知ってる。
そんなのはただの願望でしかないんだ。

だってわたしの知ってる空は、
いつだって酷く荒んでる。



夕焼けなんて、まがい物だから。



おおきな、おおきなクリーム色のタオルケット。

妹とよく一緒にくるまってた。

まだちっちゃかった頃。

5歳くらいかな。

そのタオルケットがわたしは大好きで。

それが私の体を覆い隠せなくなった頃、私は感じたんだ。

ああ、妹と私はちがうんだなって。

年の差、じゃない。

もっと大きな、大きな違い。


わたしはどんどん妹と違うかたちになっていく。

わたしの知らない形に。

わたしは、その変化を受け入れようとした。

それがどういうことなのか、分からないほど馬鹿じゃないから。

だから、受け入れようとしたんだ。

この体が妹のそれとは違うっていう事を。


髪を短く切って、男の子の格好をした。

家族や隣人はわたしにそれを望んだし、そうする事が正しい事だとわたしも思った。


でもね、なんだか、変な感じ。

だって、なんか、ね。

間違って別の瓶に詰められちゃったイチゴジャムみたいな。

そんな気持ち。



そっちじゃないよ。




神様のした小さなまちがい。



間違ってるのは、わたしの「こころ」のほう。


そう思って。

そう思ったから。

だからがんばったけど、やっぱりうまくはいかなくて。

がんばったんだけどなあ。




まちがったいきもの。



人は、わたしをそう呼んだ。



知ってるよ。

知ってるってば。

わたしは、知ってるから。


何度も何度も何度も何度も何度も。


まちがいを正すのは、楽しい。

きっと楽しいんだ。

楽しいんだろうなあって。

そう思った。

だから皆はわたしに指を向けて、何度も何度も何度も間違いだと言ったんだ。


わたしは間違ったいきもの。

その事はわたしが一番よくわかってて。



ちぐはぐなこころとからだ。

どんどん、どんどんちぐはぐになっていく。



わたしの場所はどこにもない。

わたし自身の肉体も。

「わたしのいていい場所」じゃない。

この入れ物に収まるべきだった「それ」は「わたし」じゃない別の何か。

場違いで、見当違いなわたし。




背後のドアが、不意にぱたんと閉じる。

その音はとても乾いてて。

だから涙は、いらない。






逃げ込んだ架空の街で、ひとりの男の子に出会った。

彼はどことなくわたしに似てて。

彼にも居場所がなくて。

だからわたしは彼に「いていいよ」って言った。

わたしとそっくりな「それ」に居場所を与えてあげたいだなんて思ったのは、
きっとわたしの傲慢さ故のことなんだと思う。

でも。

彼は、わたしの与えたその場所を喜んでくれた。

望んでくれた。

嬉しかった。

そんな風に、望まれた事なかったから。

ああ、必要とされるのって、こんな気持ちなんだなって。



彼はわたしに会いたいって言った。

わたしはそれをもちろん拒んだ。

だって、現実のわたしはやっぱり間違ってるから。

間違った形のわたしを、彼は多分拒むだろうな。

そう思った。

だから、嘘をついた。

ついた嘘を守り抜くために、もう一つ別の嘘をつく。

そうして彼につく嘘が増えていった。


嘘をつくのは苦しい。

大好きな人に嘘をつくのは。

とても、とても苦しい。

苦しくて、苦しくて。

だからわたしはある日彼に打ち明けた。

わたしの全てを。



当然彼は戸惑った。

しばらくわけの分からない問答を繰り返した気がする。

そんなやり取りの最後に彼が言った。



なにも変わらない、と。

今までも、これからも、僕の一番大事なひとだ、と。



そして、気付いた。

そこは彼にとって「いていい場所」であると同時に、

私にとっても「いていい場所」なんだってこと。

なんだか嬉しくて。

なんだか楽しくて。

とても、とても素直に。

わたしはわたしとして。

嬉しくて。



楽園。



0と1の世界に築かれたそれ。

そこにだけある、わたしの居場所。

なんだかおかしな話。

わたしのいていい場所は架空の世界だけ。


でも、そんなのもうどうでもよかった。


そこでなら、わたしは誰かにとって必要なわたしになれる。

その事だけで十分だった。


手で触れられないけど、

声を聞くこともできないけど、


そこに「確かにある」



17インチの楽園。





だけど。



その終わりは案外呆気なかった。

ちょっとした事。

魔法は、種がばれたらもう終わり。

手品を上手に出来るほど、私は器用じゃないから。

「まちがった生き物」

わたしに向けられる、声。

それは瞬く間に、その世界にひろがった。

ああ、そうだ。

そうだったね。

すっかり忘れてたよ。

わたしは、最初から存在が間違ってたんだった。



噂は広がる。

どんどん広がる。



わたしの居場所。

彼の居場所。

彼も。

彼は。


わたしに向けられる断罪の声は、

わたしの横にいる彼にも降り注ぐ。



彼が今までこの世界で築き上げてきた居場所。

わたしの横にいることで、彼のそれすら崩れ去る。

必死でわたしを庇おうとする彼。

そうするほどに増す、彼への罵りの声。


みしりと音を立てる船。


だめだよ。


わたしのために「間違い」をしないで。


真ん中から二つに割れて。


あなたは、いていいんだよ。


けれど、彼はわたしの忠告を聞こうとしない。



崩れようとする船。

今ならまだ。

彼を。

彼は。

あっち側へ。





わたしは「間違いのわたし」を断罪する。

そもそものはじめから間違いだった。



消されるべき黒い"しみ"。

消えるよ。

消えるから。

血が出てきて。

かみさま。

どんどん、どんどん出てきて。

次はどうか。

不思議と痛くはなくて。

どうか、まちがえないで。



顔も知らない彼の事が思い浮かぶ。



ごめんね。


わたしのいていい場所。


ごめんなさい。


思い出は全部17インチの平面世界の中で。


ありがとう。


きっと出会えた事が奇跡だから。


かみさまをわたしは恨まない。


いつかまた。


ばいばい。
 
















  




こいつよりmafiaのほう映画化してくんないかな……
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