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知り合いに腐れオカマ野郎がひとりいる。

知り合いと言っても生で顔をつき合わせて話したことは無い。
正直彼のことをよくは知らないし、多分今後も深く付き合うことは無いだろうなと思う。
でも彼にまつわる事のうちで、僕自身や、あるいは彼とまったく関係ない場所で生きてる人達にも深く関わる事柄があるように感じたからちょっと書いてみようと思う。


神様は時々、とんでもない間違いをする。
一つ例をあげるとするなら、あれだ。
男と女を作り間違えたりする。
神様は時々男と女を作り間違えるのだ。

けれど、人は間違いをした神様じゃなく、神様の間違いによって間違った形で産み落とされた「彼」を責める。

主に女性をターゲットにしたお店に、とあるひとりのオカマが働いてて。
その店舗が入ってる大きなデパートがあって。
そのデパートの、その店舗が入ってるフロアを統括するちょっと偉い人がいて。
その人はこう言う。

「あなたの今いる場所には、本来真っ当な女性がいるべきであって、あなたのようなオカマもどきがそこにいるっていうのはお客さまにとってもきっと不愉快な事なのです。だからあなたが真摯にお店のことを考えているなら、自分がどうするべきかもうお分かりでしょう?ここはあなたのいるべき場所じゃないのです」

と、こんな事をそのちょっと偉い人は言う。

実に頭の鈍そうな言い分だけど、頭の鈍い人だって望んで鈍い頭に生まれたわけじゃないだろうし、仕方の無い事なのかもしれない。

真に売り場の発展を目指すならば、凝り固まった見当違いの概念に固執して、それを横暴に振りかざしたりせずに新しいものを新しいものとして受け入れ、受け止め、それを組み込んだ新しい流れを再構築して、お客様に新しい満足の形を提供してなんぼじゃないのか。
それが出来ないのは、商売人として怠慢以外の何物でもない。
オカマがこのフロアの邪魔?
あなたのその古臭く凝り固まった感じ方こそが商売の新たな発展への障害だ。
オカマがもたらすかもしれない真新しい可能性に目を向けようともしない。

それまでに無かった新しいものというのは、「それまで通りにいかない」というリスクを運んでくると同時に、それまでのやり方だけでは絶対に成しえなかったポジティブな要素を運んでくるかもしれないという可能性も秘めているのだ。
それを最大限に引き出すのが、管理する側の最も注力するべき仕事じゃないのか。

世の中には色んな感じ方をする人がいる。
色んな考えの人がいる。
だからこそ、それらのうちの片側だけを否定せずに両立させる為の取り組みをするのが、それがたとえどれだけ困難でも、その努力をし続けるのが管理する側の最たる務めじゃないのか。

間違っても「ある片側の否定的な感じ方」をオカマ野郎に押し付ける事が彼の仕事であるがずがない。

未知を否定するものに「発展」はありえない。
縋りつづけたまま、ただ静かに腐敗し、退廃するだけだ。
そして何もかもが駄目になってから、それを他の何かのせいにして嘆くのだ。

ともかく、そのちょっと偉い人は、見当違いの理由で、彼に責任のない「間違い」について、彼を責め立てる。

頭の鈍い人だって望んで鈍い頭に生まれたわけじゃないだろうし、仕方の無い事なのかもしれない。
とは言ったけれど。
自身の頭の鈍さについて考える機会くらいはあった方がいいかもしれない。
もしその「ちょっと偉い人」に会う機会があったら、その辺の事について一度「大人として」話がしてみたい。

その「ちょっと偉い人」は大人として僕の戯言に真摯に向き合うか。
それとも子供じみたマニュアル通りの大人の対応をするか。
そこのところが知りたい。

知り合いに腐れオカマ野郎がひとりいる。

彼と彼を取り巻く環境というのは、「オカマとその就労事情」にとどまらない、ある種の人間の業を現してるようにも思える。

あたかも自分の感じ方が正しいものであるような錯覚をし、それを人に押し付け、誰かを悲しい気持ちにさせる。
言ってる僕だってそうだ。
きっとどこかで、誰かを見当違いに罵って、否定したりもしたんだろう。
あるいは今だって。

もちろん排他的な考えの人間ばかりじゃない。
自分と違うものを受け入れる事を知ってる人もたくさんいる。
ただ時と場合によっては「正しい人」も間違いをする。
間違った考えの為に、本来批難されるべきでないものを批難してしまう事がある。
普段の行いが正しければ正しいほど、自身の過ちに気付くのは困難だろう。

本当の間違いはどこにあったのか。
相手?
自分?
それ以外の何か?

間違いを責め立てる前に、出掛かった声を一旦飲み込んで深呼吸をし、もう一度改めてじっくり考えてみる、って言うのは大事な事だと思う。
僕自身、自分の信じてる「正しさ」が間違いである可能性について、今一度考えを深める必要があると感じる。


ま、それはそれとして。

それでもその腐れオカマはどうやら自身の仕事に対して誇りを抱いているようだ。

だからこそ、そんな「場違いな場所」でも真摯にお客さんと向き合えるんだろう。
だからこそ、場の空気を変えていけるちからがあるんだろう。

彼にとってそこが「いるべき場所」なのか、あるいはそうじゃないのか。
僕には分からない。
頭の固いフロアマネージャーにも。
そんなこと誰にも分かるはずが無い。

ただ彼はどうやら今もその売り場に立ち、そして「それ」を売り続けている。

彼が一体何を売っているのか、それについて詳しい事を僕は知らないし、その商品を手に取る事は今後も無いだろう。
それでも彼がそこに立ち続けて、そこでそれを売り続けてるという事実が、なにかとても輝かしいことのように思えたりする。
多分それは勘違い。
素敵な勘違い。


綺麗なものが好きだ。

綺麗なものはきっと、様々なもののあり方を変えていけるから。

女の子のように、いつまでも可愛らしくは在れない。

そんな彼の美しさを僕は知っている。

美しくは在れない部分があるであろう事も知っている。

人は強くないから。

でもそんな彼の脆弱な美しさだから変えていけるものがあるんだろう。

楽しそうな彼を見るのが好きだ。

きっとみんなそうなんだろう。

僕が書きたいのは奇麗事じゃなくて、ただとてもシンプルな感謝の気持ちだ。

腐れオカマ野郎に対する、とてもシンプルな。

ま。

そゆことだ。
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